DJブースは店の奥にあり、真空管の明かりがマニアの幻想をかきたてる。ここにはサブスピーカが設置され、メインスピーカーとの共演も楽しめる。
Radio Valve & Whiskey
ノスタルジックな音と遊ぶ大人のBar
ゆっくりと音楽が聴けるバーが欲しい。事業家だったオーナーがそう考えたとき、「真空管」アンプを主役にしたBARを勧めたのは近くにあるソウルバーのオーナーだった。2013年7月、オーディオマニアの間では伝説の手づくり真空管アンプ工房として知られる「カトレア」をプロデュースに迎え最高の「音遊空間」が誕生した。ホームページには、機材紹介というコンテンツがあり、真空管アンプの詳しいスペックが紹介されている。メインスピーカーは劇場やホール、映画館等 に採用されている英国製大型2way方式「バイタボックス」で、この音を目当てに来店するファンも多い。音源はもちろんレコード。三千枚近いコレクションは、70年代から80年代にかけてのオールラウンド。リクエストカードに曲名とアーティストを記入して渡すと応えてくれる。メインスピーカー前のカウンターはスタンド席になっていて、チャージ無しで酒と音に浸れる。
チーフバーテンダーの渡邊さんとDJの石井さんがBARの顔。渡邊さんは開店から半年後に、当時の店長にバーテンダーとして弟子入り入社した古参。石井さんは入社3年目だが、オーディオシステムのメンテナンスからレコードコレクションまでを任されている。コレクションの参考にするのは、お客様のリクエストカード。リクエストの多さでは、イーグルスのHotel Californiaとビリー・ジョエルのPiano Manがダントツだという。ウィスキーは60種類以上を揃え、ハイボール¥900~。チャージ¥700。フードはイタリアンと中華のケータリング。
東京・赤坂 BAR 真空管
赤坂見附駅10番出口から徒歩数分。センチュリオン・ホテル・グランド赤坂からも近く、外国人観光客も多く行きかう。2階への階段を上ると、レコードジャケットがディスプレイされていて期待感が高まる。
東京都港区赤坂3-20-9 千切屋ビル2F 赤坂見附駅10番出入口徒歩3分
TEL.03-5545-5444 18:00-26:00(金曜-27:00)日祝休み