諏訪田製作所
SUWADA つめ切り
上から(すべて税込)
新型ソフト足用¥8,208、新型ソフト ¥8,208、クラシックL ¥7,020、クラシック足用¥7,020
自分の身体にしっくりと馴染んでしまって手放せなくなる日用品。つめ切りは、そんな身体性を感じる道具の一つである。SUWADAはつめ切りのブランドとして海外にまでファンを持つ。プロのネイリストや医療や介護従事者の信頼も厚い。その秘密は、刃物本来の切れ味はいうまでもないが、丁寧な手仕事による仕上げの良さと、美しい機能美にある。手のひらに収まった時に心地よく、眺めても楽しい。
諏訪田製作所が創業したのは1926年。関東大震災後の住宅復興現場で釘の頭を切るための「喰切(くいきり)」と呼ばれるニッパーの製造に始まる。刃と刃をあわせて切るという基本コンセプトは、第二次大戦後につめ切りとなって昇華する。1996年には通産省のグッドデザイン選定を受け、多くの人が手にするきっかけとなった。もう一つ、SUWADAを手放せなくなる理由がある。それは、使い込むにつれて切れ味が落ちても新潟本社工場へ送れば刃先を研ぎなおして、また元の切れ味に戻してくれるサービス。有償だが、可能な限り誠意を持って対応してくれる。ロンドンと香港にも販売拠点を置き、世界にSUWADAブランドを届けている。
Photo by Hitomi Wakui
Text by Kazuhide Miyata
撮影協力:日本橋木屋東京ミッドタウン店
諏訪田製作所
新潟本社工場前には、2011年にSUWADA OPEN FACTORYが設けられた。閉ざされた工場ではなく、製造の現場を見てもらうことでブランドへの信頼感を実感してもらうためという。2020年9月には新たな工場がオープン。イタリアンレストランも併設され、見学の楽しみがさらに広がった。
株式会社諏訪田製作所
新潟県三条市高安寺1332番地
TEL.0256-45-6111